記事一覧
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残響の問い
鐘の底
山のふもとの古い寺を舞台に、経を読む声のよく通る若い僧・円秀(えんしゅう)が、一人の老女についた小さな嘘をめぐる物語です。 -
エッセイ
天河に遊び、来迎院に心を置く
天河に遊び、来迎院に心を置く― 烏天狗と役小角、そして魂の清め ― 天河大辨財天社と来迎院には、もう何度お詣りしたことだろう。 天川村へ向かう山道を車で走る時間が、私は好きである。前夜の雨を含んだ山々は緑を深め、谷を流れる川には白い波が立って... -
エッセイ
返しに行く―嵐山法輪寺
返しに行く―嵐山法輪寺 渡月橋を渡りきるまで、振り返ってはいけない。法輪寺の十三参りには、そういう決まりがある。虚空蔵菩薩に智慧を授かった帰り道、後ろを向けば、授かったばかりのそれを返してしまう。だから子どもは、橋を渡り終えるまで、ただ前... -
残響の問い
ようやく来たか
昭和15年(1940年)から現代まで。京都の山あいにある貴船神社を舞台に、結婚したばかりの夫婦がお礼参りに訪れた秋の日から、一人の女性が初めてその社を訪れる日までを描く物語です。 -
残響の問い
大丈夫です
現代の都会。頼まれごとを断れず、何を言われても「大丈夫です」と答えてしまう若い会社員・悠太(ゆうた)の、金曜日の夜から始まる数日を描く物語です。 -
残響の問い
住所録の底
現代の岐阜県大垣。横山ダムに沈んだ村・鬼姫生の出身だった祖母が遺した住所録から、市内のアパートで一人暮らしをする直子が、祖母のそばにいたらしい一人の女性の跡をたどる物語です。 -
残響の問い
推定
現代の、山あいの小さな町。地方紙を辞めて実家へ戻り、母の介護を続ける女性が、町史の校閲を頼まれ、公民館の書庫で、山へ入ったまま戻らなかった女たちの古い記録を読んでいく物語です。 -
残響の問い
赤いひと
現代の大阪。七年暮らした恋人に去られた志乃が、仕事の届け物で梅田から夕陽丘(を訪れ、愛染坂を上った一日を描く物語です。 -
残響の問い
名のない札
江戸時代中期、享保20年(1735年)の冬から翌春。新しい堂の普請(ふしん)が続く京都・清水寺を舞台に、父の彫った読めない文字の版木(はんぎ)を届けに来た娘・お澪(おみお)が、普請場の付け火の疑いを掛けられ、旅の女・佐和(さわ)とともに真相を追う物語です。 -
還史
門の内側―松平広忠
戦国時代、天文4年(1535年)から天文18年(1549年)まで。三河国岡崎城を舞台に、のちの徳川家康の父・松平広忠(まつだいらひろただ)の生涯を描く物語です。 -
還史
風下の冬
平安時代の終わり、治承4年(1180年)の冬。京の六波羅の屋敷を舞台に、奈良へ兵を送るかどうかを決めかねる平清盛(たいらのきよもり)と、その兵を率いる息子・重衡(しげひら)の物語です。 -
還史
四分―道登
飛鳥時代、大化2年(646年)。京都・宇治川に橋を架けた僧・道登(どうとう)と、橋づくりに加わった人々の物語です。
